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最強打線を育てて名将になりたい人の為の3つの視点


ウチの打線は貧打で・・・
少ないチャンスをものにして・・・
最少失点でどうにか切り抜けて・・・
 
そういった指導者の方は多いですが、僕からしてみれば、良い打線を作ることを諦めた前提のお話をされているようにしか聞こえません。
 
打線は水物だ
 
という指導者の打線は水物になります。言葉は神であり、神は言葉であると我らがスーパースター、イエス・キリストが言うように、その方が育てた打線は見事に水物のように腐って打てなくなります。
 
じゃあどうすればいいんだよ!
 
お気持ちはわかります。野球においてバッティングほど感覚を伝えることが難しく、高度な技術を必要とする指導はありません。しかしそこにこそスコトーマ(心理的盲点)があり、パラダイム自体をシフトすることこそが、大きな飛躍に繋がります。
 

私たちは準備された答えに慣れ切っている

まず私たちが陥りがちなのは、コーチングや指導においてある一定の「答え」があるという幻想にハマってしまうことです。それこそが諸悪の根源であり、最終的に誰彼構わず「上から叩け」というバカの一つ覚えのような指導をしてしまいます。そういった指導者こそ、まずは自分の脳みそを抽象度の高い視点から、上から引っ叩くべきでしょう!
 
バッティングに答えはないのです。あるのはただ、漠然とした「有るべき姿」のようなイメージのみであり、ほとんどの場合、その有るべき姿は「上から叩け」という呪文では達成されません。まずはそのパラダイム自体から抜け出すことです。そうしなければその指導者の育てる打線は一生水物で終わってしまうことでしょう。新鮮なお刺身はもちろん美味しいですが、腐ったお刺身はお腹を壊します。腐った打線は選手たち自身のやる気を減退させます。効率の悪い身体の使い方は、やがて心も蝕むのです。
 

まずは指導者自身が変わるべき!

 
指導者の方の話でよく耳にするお話が「ウチの選手は全然だめで・・・」のような話ですが、そろそろそのような責任転嫁はやめにしましょう!選手がダメなのではなく、あなた自身が圧倒的にダメなのです。
 
指導者のセルフトークと指導者のエフィカシーと指導者のゴールの低さが、選手を腐らせているのです。自分の責任で、せっかく新鮮でおいしいお刺身を腐らせてしまった料亭の店主が「このお刺身のヤツが全然だめで・・・」と言えば、きっとあなたも怒るでしょう!それと全く同じです。腐らせたのは誰なのかを自覚すべきです。
 
 

なぜ打てる選手はパワーがあるのか?

 
あいつはパワーがあるから打てるんだ。
あのチームは身体が大きいから打てるんだ。
 
そんな謎めいた言い訳をする指導者の方もいらっしゃいますが、まさに本末転倒です。脳の中のアルゴリズムが全く逆方向です。非論理的と言って差し支えないでしょう。
 
身体が大きな人が一番打てるのであれば、お相撲選手かプロレスラーかボディービルダーは易々と王貞治越えを果たすでしょう!しかし現実はそうではありません。なぜでしょうか?答えはシンプルです。
 
身体が大きい→打てる
 
というロジックではなく
 
打てる動きをしている→バッティング練習が苦にならない→バッティング練習が楽しい(脳内の報酬系が刺激される)→めちゃ練習する→身体が大きくなる→打てる動きにパワーが加味され、磨きがかかっていく
 
のです。ロジックが全く逆であることは明白です。少し考えればわかることです。しかし腐った打線しか作れない指導者は「身体が大きい⇨打てる」という間違ったアルゴリズムの中でずっとエラーを起こしているのです。ココで言うエラーとは脳の思考停止のことです。無意識に「打てる打線」などできるはずがないという大前提に立ち、物事を進めようとします。その打線は自動的に「少ないチャンス」をものにしなければ勝てないチームとなります。そもそもチャンスが少なければ、勝つ確率が下がるのは当たり前です。
 

打てる動きとはなにか?

 
ざっくり言えば下半身です。下半身からの連結により、上半身は自動操縦的にバットを走らせます。でんでん太鼓のイメージです。軸足(右打者の右足)で体重を支えた骨盤(弓状線)が体重分の反作用を受け、そのパワーを原動力に下半身からの回転を実現させます。バットは置いているだけです。腕は完全脱力です。辛うじて、バットが手から離れないように握っているだけです。むしろ引っ掛けているだけです。文章だけでお伝えするには限度がありますが、要はそんなイメージです。
 
「上から叩け」とはどういう意味合いを持つでしょう?クライアントさんによくする話があります。
 
キミさ、10km走れる?
 
はい。走れます。
 
じゃあさ、足を誰かに持たれて腕だけで(手押し車と呼ばれてる?)1km走れる?
 
んー。わかりません・・・。
 
実際にやってみると200mもすれば腕はパンパンになります。普通は無理です。というかそんな非効率的なことをせず、足で走れよ!です。身体は効率的に使うから美しいのであって、わざわざ弱い所を使うようなドMなことをする必要はありません。美しくありません。どの時代も優秀なバッターの動きは美しい物です。
 
この話でも分かる通り、我々の身体の作りは、圧倒的に上半身が弱いのです。上半身はどちらかと言えば速い動き、半ば自動操縦的な動きに適しています。加速の先端にあるものであり、加速の原動力は下半身です。下半身は、強く深く、パワーマッスル的な動きに優れているのです。
 
人間の身体において下半身はエンジンであり、上半身はタイヤです。どちらも重要ですが、タイヤはエンジンありきです。エンジンのないタイヤは重く邪魔なだけです。
 
同じように上半身の動きも大切ですが、すべては下半身ありきです。下半身から上半身に掛けて見事な連結を見せる選手は上から叩いているのではなく、「上から叩いてしまう」のです。下半身の加速なき上半身は、手押し車です。非効率的で美しくなくて、見応えのないバッティングです。F1が楽しいのはタイヤが速く回るからではなくそれを回すエンジンが圧倒的だからです。
 
それを、見たままそのまま「上から叩け」というのは、野球においては指導でもなんでもないということです。むしろ毒です。脳のレベルで言えば猿やゴリラです。いや、猿やゴリラは余計なことを言わないので、猿やゴリラ以下です。(前提として猿やゴリラは野球などしませんがw)
 
ですので、もしあなたが指導者なら、今すぐ「上から叩け」などということは口が裂けても言わないことです。そしてあなたがどこかのチームに所属していて、「上から叩け」と言われたら「はい!」とやる気のある風な返事をしつつも無視することです!論理破綻した指導に明日はないからです!未来ある野球少年は、自らの野球人生において「この人の言うことを聞くべきか?」から取捨選択する強さを持ちましょう!腐ったお刺身になりたくないのであれば!
 

じゃあどうすればいいんだ!

 
勉強して下さい!身体について、構造について、野球というスポーツの動きについて。人間の身体、あるいは脳という構造にロジックがある以上、それを心から強烈なwant toがあれば紐解くことができます。それが面倒なら、あなたの目の前の美味しいお刺身は、やがてロジックに従って腐って行きます。
 
何事も圧倒的に高いゴールを持つことです。現状が打破できないのは、まずは自分の責任だと認識すべきです。そこからしか、何も生まれません。安西先生に言わせれば、己が下手と、知りて一歩目です。アリストテレスに言わせれば「無知の知」です!
 

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