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チームを強くするにはどうしたらいいですか?


最近よく、学生野球の指導者の方からご質問を頂きます。その中でも多いご質問をピックアップして、コーチング的にはどのように考えるのか?お答えしたいと思います。
 

選手のやる気を出すにはどうすればいいですか?

 
指導者の方にとって永遠の課題かもしれません。選手のやる気さえ出てしまえば、指導者は勝利も同然です。放っておいても勝手に強くなります。自分たちで勝手に練習して、勝手に工夫して、想像もしないような方法や手段を次々と編み出します。
 
しかし、どうも選手のやる気が感じられない。やる気が感じられないから、指導者として様々な工夫を凝らすも、イマイチ成果があがらない。
 
指導者としてまず考えるべきは、「選手の脳内で何がおこっているか?」です。そして同時に「選手の脳内がどのような状態になれば、やる気満々ノンストップ状態になるのか?」でしょう。
 
分かりやすく言えば、やる気が感じられない選手は脳の「報酬系」が発火していないということです。コーチング的に言えばhave to(〜しなければならない)を感じながら、練習を「させられている」ということです。
 
脳からドーパミンやセロトニンが大量に出ている状態にしてしまえば、放っておいても勝手に練習を繰り返す状態になります。誰も止めることはできません。もう凄いです。「まだ終わらないの?」と指導者から言うような取り組みを見せます。「あと1セットやらせてください!」なんて言ってくれます。なんとも可愛い奴らです。
 
では脳の報酬系は何が発火させるのでしょうか?答えはゴール設定です。ゴールを設定した瞬間に、その選手は幸せを感じます。既にゴールの世界に生きています。指導者の機能は練習を「させる」ことではなく「ゴールを設定させる」ことにあります。そしてそれを毎日更新させ、動かし、見守るのみです。
 
弱いチームの指導者の方のほとんどが、何かをやろうとします。何かをやろうとしすぎます。あなたは指導者であり、MCでも司会者でもディレクターでもプロデューサーでもありません。指導者の機能とは何か?もう一度吟味すべきです。
 

強豪校の雰囲気に飲まれてしまいます。どうすればいいですか?

甲子園を目指すチームにとって、ひとつの壁になるのは、このような「相手チーム」に対するイメージでしょう。特に伝統校や強豪校を相手にした時、試合をする前から情報空間で完敗してしまっている指導者は少なくありません。
 
指導者のその精神状態は、必ず選手に伝播します。これは「オカルト」ではなく「科学」です。ホメオスタシス(同調作用)により、指導者の精神状態に選手の精神状態は同調します。脳内ではミラーニューロンという神経回路が発火し、同じ空間を共有する人間もやがて、脳の同じ箇所が発火します。試合に負けるのはまさに「指導者」の責任です。
 
では「雰囲気に飲まれる」ことに対してどのように考えるべきでしょう?具体的に「雰囲気に飲まれる」とはどのような状態でしょう?
 
ほとんどの場合は、「負けてしまうかもしれない」という不安でしょう。なんとなく相手が強いなと感じ、なんとなく威圧感を感じ、なんとなく不安を感じて、いつの間にか雰囲気に飲まれてしまっているのです。
 
なんとなく不安を感じ、雰囲気に飲み込まれている状態は、苫米地理論でいうところの「思考停止」です。スポーツにおいて思考停止は、即負けを意味します。監督が思考停止しているチームは、まず勝てるはずがないことは明白です。
 
逆に「不安」というとらえどころの無い感情に対して、自在に対処することができれば、「雰囲気に飲まれる」ことはなくなります。
 
不安には2つの要素があります。「根拠のある不安」と「根拠のない不安」です。
 
根拠のない不安は、根拠はないわけですから、不安に思う必要はないことがわかります。大切なのは「これは根拠がないな」と意識にあげることです。意識に上げられればコントロール可能です。苫米地理論で言うところのRゆらぎです。Rが揺らぐことで、書き換え可能になります。人間は「意識」を操ることが出来ます。しかし意識にあげられなければ、コントロールすることはできません。
 
根拠のある不安は根拠を潰せばいいだけです。それこそがまさに、指導者としての機能を満たすということです。出場する選手に指示を与えることかもしれませんし、オーダーを組み直すことかもしれませんし、継投について基準を決めることかもしれませんし、戦術に対して大まかなプランを練ることかもしれません。
 
要は、「強豪校」に対して「どのようなイメージの試合を展開するのか?」というプランを既に持っているということです。どのように勝つのか。どのような所を突くのか。どのように攻め、守るのか。これはある意味で指導者としてのゴール設定です。それは、試合当日になってからでは遅いケースもあるでしょう。事前に相手を知り、プランを作ることが必要になってくるかもしれません。それによって、「左投手が必要」「いつでも盗塁できる代走が必要」「スライダーを捉えられるバッターが4人必要」など、チームを育てる上でのプランがどんどん出てくるでしょう。
 

チームの雰囲気をどのように作って行けばいいでしょうか?

このご質問もよく頂きます。結論から言えば、「チームの雰囲気なんて、あなたが作ってはいけません」ということです。あなたは指導者です。子どもたちのゴールを認識し、ゴール達成を手助けし、ゴールを更新させ、またゴールに向けて寄り添って行くのがあなたの機能でありファンクションです。
 
そこに雰囲気など要りません。むしろ指導者が作った雰囲気など、偽物です。
 
子どもたちの心からのwant toの気持ちが溢れ、勝手にチームが盛り上がり、「やってやるぞ!」という気持ちで満たされているような、士気の高いベンチは、放っておいて初めてその姿を見せ始めてこそ本物です。作り物では意味が無いのです。(意味がないとは厳密には言えない部分も科学的にはあるのですが)
 
指導者がチームの雰囲気を盛り上げないと勝てないチームなど、本当の強いチームではありません。指導者はお笑い芸人でもなければ、試合前の前座をするような立場でもありません。ここでも「指導者」としての機能を果たすべきです。
 
そして、その雰囲気自体を構成するのが、選手それぞれが持つゴールでしょう。そのゴールからポテンシャルエネルギーが生まれ、選手たちは「俺たちはやれる!」という漲るパワーをグラウンドで表現してくれるのです。だからこそ、指導者は「雰囲気」自体を作ることに視点をおくのではなく、「雰囲気がどこから始まるのか?」に視点をおくべきなのです。

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