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甲子園ベスト8に行くために僕が心がけた3つのコーチング思想


強いチームを作りたい
どうやったらもっと勝てるチームになるのか?
 
指導者の方々にとって、選手たちに勝たせてあげたいという思いとは裏腹になかなか結果を出せない指導者の方は多くいらっしゃいます。
 
何をどうしていいかわからない
自分のどこを変えればいいのか分からない
 
そんな指導者の方もきっとたくさんいらっしゃるでしょう。
 
僕自身の広島県の如水館高校野球部で半年間コーチングスタッフとして関わった経験は、僕のキャリアの中でも大きな自信となり、一緒に戦ってくれた教え子たちは、僕自身の人生における誇りです。
 
今回はとてもシンプルに「心がけたこと」をコーチングの視点からご紹介したいと思います。
 
脳機能科学などの最先端技術がふんだんに盛り込まれたコーチングは圧倒的な成果を上げました。僕自身が携わらせて頂いた世代の選手たちは、その学校史上最高成績である夏の甲子園ベスト8まで勝ち上がってくれたのです。
 
しかし、特別なことをしたわけではありません。今回はどんなことを「心がけて」いたのかを解説しながら、皆さんに分かりやすくご説明したいと思います。
 

キミたちはできる!ということを伝えた

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まず、真っ先に行なったのは「エフィカシー」を徹底的に上げていくことでした。私が赴任した如水館高校は県内でもトップクラスの選手たちが集まっている言わば「強豪校」であり、各地から素晴らしい才能や技術を持った選手たちが集まっていたのです。
 
しかし、逆に言えば「いい選手」を抱えた強豪校の多くが、夏の大会で自分たちの能力を発揮できないケースも少なくありません。素晴らしい選手を集めているにも関わらず、簡単に負けてしまう学校は想像以上に多く、そのほぼ全ての原因がこの「エフィカシー」(自己能力の自己評価)の低さにあるのです。
 
初日に練習を見て、僕はその夜のミーティングで次のように伝え、ことあるごとにこの言葉を言い続けたのです。
 
キミたちは既に、甲子園で勝てる力がある。
甲子園で優勝するにふさわしい人間になろう。
 
結果的にその後、選手たちはまさにその言葉通り、「甲子園ベスト8」まで凄い闘いを繰り広げ、勝ち上がってくれました。
 
さらに、「甲子園で優勝するにふさわしい人間になろう」というと、これまで汚かった寮の部屋を掃除したり、当番制を決めて様々な環境整備を行なうなど、「甲子園で優勝するような選手や高校生とはどういう人か?」ということを真剣に考え、自発的に取り組んでくれるようになりました。
 

試行錯誤の楽しさを伝えた

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次に伝えたことは「試行錯誤」の楽しさです。1人1人のエフィカシーが高まってきたチームにとって、「何でもできる」という「コレクティブ・エフィカシー」な状態になってきました。
 
しかし、実際に野球の技術の面で、まだまだ失敗が多いのも事実。これまでエフィカシーが低い状態であれば、「ああ、できなかった」と落ち込み、下を向いていた選手たちですが、エフィカシーが上がった状態で、「試行錯誤の楽しさ」を知った選手たちは、放っておいても勝手に練習をし始め、勝手にどんどん成長してくれるようになっていきました。
 
「試行錯誤の楽しさ」とは、コーチングに言い換えれば「ゴール設定」のことを差します。
 
平凡なゴロをミスしてしまった。
狙い球が来たのにミスショットしてしまった。
変化球が高めに浮いて打たれてしまった。
 
思い通りにプレーできなかったことに対して、「落ち込んで終わり」なのではなく、「次はどんな風にプレーしたいか?」という「ゴール」を設定することが大切であり、次はどんなプレーをしたいかというゴールを設定するからこそ「練習方法」が見えてくるのです。
 
指導者の方の中には、ミスをした選手を怒り飛ばしてしまい、エフィカシーを下げて、せっかくそこから選手たちが伸びようとしているきっかけを摘んでしまうケースが目立ちます。
 
必ずしも怒ったり、叱ったりすることが良いこととは限りません。むしろ怒ったり、叱ったりすることで様々な可能性を失う可能性すらあります。そういったことを、視点を高く持って考えながら、指導していくことが大切です。
 

失敗したときの立ち上がり方を伝えた

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とは言っても、選手の中には、失敗したときに徹底的に落ち込んでしまう選手もいました。もう話しかけないでくれ・・・放っておいてくれ・・・そんな雰囲気を醸し出しつつ、下を向いたままもう身動きすらとれない・・・。
 
しかし、そんな選手ほど、自分に自信があったり、野球が本当に大好きだったりするからこそ、自分のミスに人一倍がっかりしているのです。そんな時こそ、しっかりと抽象度を上げて声を掛けてあげました。
 
お前はやっぱり野球が大好きなんだな・・・
確かにあのプレーをミスするのはお前らしくないな!
お前のような理想の高い選手と一緒に野球ができて、オレは誇らしいよ!
 
しっかりと選手のエフィカシーを維持してあげることにより、「ミス」に対する認識が少しずつ変わってきます。「ミス」自体にフォーカスするのではなく、「ミス」に対する自分の認識を冷静に考え、「次はどうしようか」という未来志向、ゴール思考の行動や言動が取れるようになってきます。
 
小出コーチ、この練習を手伝って下さい
このやり方を教えてください
 
やがて、落ち込みまくっていた自分を忘れ、未来の自分のために練習に励むようになります。怒ったり、叱ったりなどしなくても、選手たちは自分で選択し、成長することができるようになるのです。
 

<まとめ>

・エフィカシーを徹底的に引き上げる!できることを伝え、できていないことをどうしたいか考える環境を提供する。
・失敗を怒るのではなく、次に活かすために「試行錯誤」の楽しさを伝授しよう!ゴールを設定し、未来に働きかけられる選手を育てよう!
・失敗からどう立ち上がるのか?選手の特性を見ながら、一人一人大切に指導をしていく。エフィカシーが下がればパフォーマンスは下がる!まずはエフィカシーを高めて、未来を見渡す選手を育成しよう!

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