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日本の”オヤジ“HONDAを創った男「本田宗一郎」をプロコーチが徹底解説!


日本が元気で、破天荒で、なんでもあり!だった時代。かつてはたくさんの素晴らしい企業が次々と誕生した時代がありました。
 
SONY、パナソニック、TOYOTA・・・
 
その中でもひと際輝くのは、車ファンだけでなく多くの人々に「オヤジ」と愛された希代の企業家「本田宗一郎」
 
コイデダイスケも大ファンです。もし「オヤジ」が生きていたら・・・。会ってみたかった。質問攻めにしてみたかった「オヤジ」の1人です。
 
今日はコーチングの視点から、オヤジがどれだけ「脳と心」を上手く操り、世界のHONDAを創り出していったのかを徹底解説していきます。
 
 

Want toだけを追いかけるオヤジの会社

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子供の頃、オヤジは自動車を一目見た時の感動が忘れられませんでした。
 
「やり方はわからん!だけど、あれを作りたい!」
 
昭和21年、静岡県浜松市に本田技術研究所を起業。終戦直後、どこの馬の骨かもわからない「自動車好き」の男たちが集まった会社。
 
専門学校を出た者は1人も居ない、それぞれが独学で好きな事を好きなように学んで来た男たち。それこそが、その後世界を席巻するHONDAに成長していくのです。
 
一般的な視点から見れば
 
「好きというだけでビジネスになるわけない」
「あそびじゃないんだぞ!」
 
という声が聞こえてきそうです。しかし、コーチングの視点からこの創業時の本田技研を見ると、まさに大正解!「これをやりたい!」というwant toな組織こそが、新しい価値や市場を創造していくのです。逆にhave to(〜しなければならない)というような組織であれば、たとえ最初は売り上げが上がったとしても、それは本当の意味で長続きはしません。

夢みたいなことばかりいうオヤジ

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本田技術研究所立ち上げ当時のオヤジと男たち

 
本田技研は自社マシン第一弾として「ドリーム号」というオートバイを発売しました。
 
「社員のみんなが言うんですよ。オヤジはいつも夢みたいなことばかり言うから、第一号はドリーム号って名前はどうですかってね!」
「夢を持つ事はいいことだ!ってことでね。ドリーム号という名前にしたんですわ!」
 
夢を語り続けるオヤジとメカ好きの仲間たちで作り上げた第一号でしたが、技術的な甘さ、ノウハウ不足などにより、故障や誤作動が後を絶ちませんでした。
 

コーチの視点

普通ならここで、
 
「俺たちにはやっぱり荷が重過ぎたな・・。」
「やっぱり無理だよ・・・できないよ・・・」
 
と言ってしまう所でしょう。しかし、オヤジたちは違いました。故障したオートバイを店頭に持ってくるお客さんに対して、一人一人声をかけたそうです。
 
「次は、次こそは壊れにくい、素晴らしいオートバイを作ってみせます!」
 
このピンチの状況にも関わらず、オヤジはなんと!当時の技術先進国であるアメリカに「技術を盗んでくる!」と旅立ったのです!
 

オヤジの脳と心の使い方

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これは、コーチの視点から観るとオヤジの「脳と心の使い方」の素晴らしい点と言えるでしょう。普通であれば、失敗した人間は「コンフォートゾーン」という「自分の居心地の良いゾーン」に無意識に戻ろうという働きがあります。
 
しかしオヤジは、「もっと良いモノを作る!」という新しいコンフォートゾーンを自ら構築し、行動に移しました。これこそまさに、人間の才能を引き出す脳と心の使い方であり、want to(〜したい!)というパワーの象徴です。
 

モータリゼーションの最前線を見て衝撃をうけるオヤジ!

「素晴らしいモノを作る!」と意気揚々にアメリカに渡ったオヤジ。そこで目の当たりにしたのは、モータリゼーション全盛を迎えたアメリカの圧倒的な技術力でした。
 
「オレは世界に負けんもんを創りたい!創るぞ!」
 
ここでオヤジはさらに、「現状の外側」へと飛び出していきます。なんと資本金600万円の本田技研だったにも関わらず4億5000万円の当時最先端の工業機械を即決で購入してしまうのです!
 

「現状の外側」というプリンシプル

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コーチングには「ゴール設定」というプリンシプルがあります。ゴール設定における条件はただ一つ。「現状の外側」に設定する。というルールです。このルールこそ、人間の才能を最大限に引き出すための重要な要素となります。
 
やり方も道筋も今現時点で全く見えない。どうやるの?と聞かれても、全然わからない!くらいのゴールこそ素晴らしい。あなたの成し遂げるべきゴールです。
 
一般的であれば、「自分はこのくらいできそうだから」「このくらいの経験があれば、このくらいできるだろう」というゴールを設定してしまいがちですが、そういった「過去」に視点を置いたゴールは、人間の持つ潜在能力は発揮されません。それは「過去の最適化」に過ぎず、人間の無意識から本物のエネルギーは湧いてこないのです。
 
オヤジはそういった意味で、自然と「世界に負けんもんを創る!」という、「現状の外側」にゴールを設定し、4.5億円もする機械を即決で購入しました。本気でそのゴールを成し遂げようと行動に移していったのです。
 

世界に負けんもんを創る!で大失敗

現状の外側にゴールを設定したオヤジ。しかし、4.5億円の機材で作った最新オートバイ「ジュノオ号」はまたもや大失敗に終わってしまいます。
 
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大失敗に終わった「ジュノオ号」しかしこの失敗がさらにHONDAを現状の外へ連れ出すことに!

 
当時、4.5億円もの機材を操れる職人がおらず、試行錯誤の中で完成したオートバイは、製品としてはまだまだ甘いものでした。
 
売れば売るほど、修理やリコールで赤字になる。さらに追い打ちをかけるように世の中は不況となり、庶民はオートバイという贅沢品から離れていきました。そしてあの、4.5億円はまだ未払い・・・。
 

大ピンチだからこそ・・・

不況、借金、欠陥車・・・そんな大ピンチにオヤジはまたまた「現状の外側」にゴールを設定するのです!
 
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大胆すぎる宣言

我が本田技研の使命は、日本産業の啓蒙にある。
T・Tレースに出場。優勝する為に精魂を傾けて、
創意工夫に努力することを、諸君と共に誓う!
当時世界最高峰のオートバイレースであった「T・Tレース」に優勝すれば、そのまま優れたオートバイとして、世界に名を轟かせることになります。
 
 
ただ単に「本田技研のバイクを売る」という視点ではなく、「日本産業を啓蒙する」という抽象度の高いゴールは、オヤジだけではなく本田技研の社員たちの心にも、まさに火を灯す、震えるほどのゴールだったに違いありません。
 
オヤジがいうなら、やってやろうじゃねえか!
給料なんていらねえ!絶対にT・Tレースで勝つぞ!
 
まさに、本田技研の社員たちの「want toスピリット」に火がついたと言っていいでしょう。会社も給料も、立場も何もかも関係ない。とにかく全員が力を合わせて、世界一のオートバイを作る!という高いゴールを皆で共有する。これをコーチングでは「コレクティブエフィカシー」といい、お互いが現状の外側のゴールに対して高い自己評価を共有する状態。まさに、何か凄い事が起こるチームには、必ずこのコレクティブエフィカシーが存在します。
 

レース参戦2年目で総合優勝

コレクティブエフィカシーとなった本田技研は、世界のどんな大企業でも止めることができませんでした。
 
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どんなに社員が増えても「現場主義」を貫いたオヤジ「本田宗一郎」

 
昭和34年念願の初出場初入賞を果たすと、なんとその2年後の昭和36年、本田技研はT・Tレース総合優勝を成し遂げてしまうのです。
 
その瞬間、本田技研は世界のHONDAとなり、破竹の勢いで世界のオートバイ市場に突如現れたのです。

<まとめ>

いかがだったでしょうか?
 
今回ご紹介した内容は、世界のHONDAのストーリーのごく一部に過ぎません。しかし、日本が誇る“オヤジ”が愛され、尊敬される理由がお分かり頂けたかと思います。
 
本田宗一郎という男は、どんな苦境に立たされたとしても、必ず「現状の外側」にゴールを設定し続けたということ。
 
才能ある技術者たちを、「現状の外側」に一緒に連れて行く事で、彼らの才能はみるみる花開き、あり得ないほどのスピードで技術を身につけ、アイデアを形にしていきました。
 
これこそ、現代の日本に必要な本当のリーダーシップではないでしょうか?
 
本田さんだからできたんだよ。
自分にはどだい無理な話だ。
 
そんな声が聞こえてきそうですが、そんなことは全くありません。なぜなら僕らはオヤジと同じ「脳と心」を兼ね備えているからです。
 
大切なのは、その使い方、フル活用の方法です。
 
ぜひ読者のみなさんも、オヤジのように「現状の外側」へどんどん突き進んでもらいたいと思います。
 
やり方も道筋もわからない。でも、成し遂げた時のことを考えただけでワクワクする!
 
そんなゴールを設定できてこそ、人間の潜在能力は一気に花開くのです。
 

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