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良いコーチは絶対にアドバイスしない!良いコーチがしているたった一つのこと


この練習をしなさい
キミの弱点はココだから、コレを修正しなさい
 
指導者の方からは、いつもこのような言葉を聞くケースが多々あります。もちろん指導者ですから、選手を指導するために何かしらのコミュニケーションは必要でしょう。
 
しかし、中でも本当に優秀なコーチは、選手に対して全くアドバイスを行ないません。
 
アドバイスしないわけないだろ!
アドバイスしなければ、選手は育たないだろ!
 
そんな風に反論したくなったら、あなたはまだまだ二流以下のコーチだと言えます。
 
脳機能科学、認知科学などの最先端技術をベースにしたジャイロボーラーコーチングでは、あえて指導者の方に「全くアドバイスをしない」くらいの心がけを行なうことで、大きな成果を上げています。
 

答えはひとつではない

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○○をしなさい
○○を直しなさい
 
これは分かりやすい「アドバイス」の一例ですが、この一見「正しいように見えるアドバイス」は、実はジャイロボーラーコーチングではあまりオススメしていません。
 
答えは簡単です。アドバイスとはteaching(教える)であり、coaching(導く)ではないからです。teaching(教える)には必ず、教科書が必要です。
 
1+1=2だよ
日本国憲法はこうだよ
 
そんな風に、teachingは効率よく情報を他者へ伝えることが可能です。しかし、スポーツやビジネスの世界に、本当にそのような教科書は存在するのでしょうか?
 
「この教科書の言っていることさえ守れば、絶対に勝てる!」そんなものはないはず。まずは「答えはひとつではない」ということを指導者自身が十分認識する必要があるのです。
 
そういった観点からすると「アドバイス」することが如何に独りよがりの行為か?あなたがいくら実績を上げた指導者であったとしても、そのアドバイスがその選手にとって最適なものである保証はどこにもないのです。そんな当たれば儲けものの博打のような指導法は今すぐ見直すべきです。できることは他にいくらでもあります。
 

have to=外的動機付け

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上のような「○○しなさい」「○○を直しなさい」といったアドバイスは、「外から言われて、そうしなきゃと思った」といった類いのもの、いわゆる外的動機付けということができます。コーチングでいえばhave to(〜しなければならない)といいます。
 
しかし、この「外的動機付け」の中に、本物のモチベーションやヤル気、クリエイティビティは眠っていません。一見、選手がアドバイス通り素直に取り組んでいるように見えても、それは裏を返せば
 
これさえやっておけばいいんだ
これでもう怒られなくてすむ
これをやってれば上手くなれるらしい
 
といった具合に、アドバイスされた選手はほとんどの場合「思考停止」してしまっているケースが目立ちます。自分で自分のプレーややり方について考察することなく、ただ誰かに言われた何かをやっているだけ。
 
これは、アドバイスを受けた選手の脳は「無意識にアドバイスを拒否」している証拠でもあります。これは心理学などの世界などで「Puch Puch Back」と言いますが、押したもの(アドバイス)は必ず押し返される(選手の思考停止)現象のことをいい、あなたがPushしたものは、必ず何かしらのPush Back(押し返し)があると考えるべきです。
 
それは「思考停止し、ただ人に言われた練習をする」という形かもしれませんし、「監督の言うことは全然意味がないや」と指導者に対する信頼関係の崩壊といった形かもしれません。
 
それほどまでに「アドバイスをする」その先に、様々なリスクがある。そしてほとんどの場合、アドバイスを操りきれている指導者はほとんどいない。そう考えるべきです。
 

選手自身も気づいていないwant to

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それでは指導者はどのように選手と向き合えばいいのでしょうか?
 
答えは簡単です。これまでブログでお伝えしてきたように「観る」ことに徹するということ。
 
 
これは必ずしも目で見ていることに限っていません。1つ1つのプレーや行動に対して、選手がどのように感じ、考えたのか?を聴いてみる。この練習にはどんな意味があるのか聴いてみる。この勝利にはどんな要因があったのか聴いてみる。あの敗北には、どのような敗因があったのか聴いてみる。
 
徹底的に「観る」とは、そのように選手のことを理解し、考え、傾聴し、観続けることを差しています。
 
ある素晴らしい指導者の例を挙げてみましょう。
 
この方は、高校野球の指導者をしていらした方で、甲子園にも出場させるなど大活躍された方です。しかし、本人の野球経験はゼロ。全くの未経験にも関わらず、なんども選手たちを甲子園に導きました。
 
ある日の試合中、選手Aくんがバントをミスしました。
 
普通の指導者であれば、「なにしてんだああ!」と怒号が聞こえてきそうです。「お前みたいなヤツは1000本バント練習だ!」などといって、叱りつける姿が目に見えてきます。しかし、素晴らしい指導者であるこの監督は冷静です。
 
監督「今、何をしたの?」
 
Aくん「バントをしました」
 
監督「それは成功した?失敗した?」
 
Aくん「失敗しました」
 
監督「失敗するとどうなるの?」
 
Aくん「失敗すると、ランナーを進めることができません」
 
監督「なぜランナーを進める必要があるの?」
 
Aくん「点を取るためです」
 
監督「ランナーを進めた方が、点が入りやすいの?」
 
Aくん「1塁よりも、2塁にいた方が、点が入りやすいです。しかも、僕が打つよりも、僕がバントでランナーを進めて、次のBくんに繋いだ方が、確率が上がります。Bくんはよく打つので。」
 
監督「だけどキミは、バントを失敗した」
 
Aくん「はい。失敗しました」
 
監督「キミにできることは?キミはどうしたい?」
 
Aくん「なぜバントが決まらなかったのか、少し冷静に考えたいです」
 
監督「その後は?」
 
Aくん「バントの得意なCくんに教わりながら、練習をしたいです」
 
監督「なるほど。良いアイデアだね。確かにCくんはいつもバントを決めるね」
 
Aくん「そして、甲子園の大切な場面で、バントを決めたいです。」
 
監督「それは頼もしい。次の試合まで2時間ある。次の試合でも同じ場面が来たら、Aを代打に出して、バントのサインを出してもいい?」
 
Aくん「もちろんです。2時間で練習して、次は必ず成功させてみせます」
 
監督「それは素晴らしい。楽しみだ」
 
上のような会話でお気づきの点はあるでしょうか?
 
この素晴らしい指導者である監督は、「何もアドバイスをしていない」ということです。選手の現状を徹底的に観て、選手から出てきた善後策を信じ、新たなチャンスを与えただけなのです。
 
しかも、前半はバントを失敗して落ち込んでいたAくんも、会話の後半には次に自分がやるべきことを自分で決めることによってエフィカシー(ゴールに対する自己評価)が上がっていることがなんとなく伝わるでしょうか?
 
もう一度、そのような部分に気をつけながら読んでみてください。これこそが「アドバイスをしない指導」そのものであると言えるでしょう。あなたはここまで徹底的に、選手を「観る」ことができているでしょうか?
 
この素晴らしい監督が行なったのは、選手を徹底的に観た結果、選手の思うwant to(〜したい)を引き出しただけです。
 
Aくんは、甲子園の大切な場面で、バントを決めたいという新しいゴールを設定しました。そこに対して監督は「いや、お前はもっとできる!2時間後にできるようになってくれ!」というさらに高いゴールを提案しました。そうなれば、Aくんの心には火がついたも同然です。want toを自ら見つけ、自らの意志で、自らのやり方により、新たなゴールへ向けて前進する。この時初めて、Aくんの脳と心は活性化し、今まで分からなかった方法や道筋、新たな発想ややり方などが見えてくるのです。
 

want to の先にある誰にも止められない情熱

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want toの先にあるもの。それは燃え尽きることのない情熱です。
心からやりたい。心からそうなりたい。そう思えることこそ、最も価値のあることであり、素晴らしい指導者とは、選手に寄り添い、共にwant to(〜したい)を見つけていくこと。
 
子どもたちは、自分のwant to(〜したい)を見つける能力を既に持っています。それを「アドバイス」によってhave to(〜しなければ)に変えてしまうことなく、徹底的に観ることによって、選手自身が気づいてもいないようなwant toを引き出して上げる。
 
その先にこそ、素晴らしい情熱と誰にも止めることのできないクリエイティビティが眠っています。
 
この記事を最後まで読んだあなたは、絶対に良い指導者になれます。きっと選手たちのことを思い、考え、悩み、自分の指導をもっと良くしたいと思っているからこそ、このブログ記事にたどり着いているからです。
 
そして、コツを掴むことはそんなに難しいことではありません。むしろとってもシンプルで簡単なこと。
 
これまでの「アドバイス主導」は捨て去り、新しいコーチングスタイルを獲得してください。そのために、様々な思い込みや固定観念、常識を捨てることから始まるのです。
 

<まとめ>

・優秀な指導者はアドバイスをしない!
・優秀な指導者は答えはひとつではないと知っている。
・普通の指導者はhave toを与え、優秀な指導はwant toを与える
・アドバイス主導を捨て去ることから、全て始まる。
 
 
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