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悔しくないって、寂しいな〜リアルな現場から〜


野球をしていると、
 
どうしようもないような挫折を味わうことがあります。
 
到底かないっこないような相手。
 
「努力なんて意味ないじゃないか!」と思わせるようなライバル。
 
どうしようもないような、絶体絶命の状況。
  
立ち直れないような挫折、
 
やり場のない悔しさ、
 
自分に対する怒り、諦め。
 
自分の至らなさを味わうことは、
 
避けては通れないものです。
 
もう全てを投げ出してしまいたいと思うほどですし、
 
いっそのこと全て放り出して
 
楽になりたいものです。
 
辞めてしまえばどんなに楽かは
 
容易に想像がつきます。
 
そのなんとも生臭い、
 
自分から漂う異臭につい
 
蓋をしたくなります。
 
今までの自分の努力など
 
ゴミにもならないと感じ、
 
努力などでは到底辿り着けない領域があるのだと知り
 
それを肌身を持って体感させられる。
 
全てに絶望するその瞬間に
 
ふと、涙がこみ上げてくることがあります。
 
人並み外れた情熱を持って生きていれば、
 
必ずそのような、
 
途轍もない壁に出会うものです。
 
大人になったってそうです。
 
自分のクズ具合に、思わず泣き崩れる瞬間。
 
傾ける情熱が大きければ大きいほど、
 
その壁はより一層高く感じ、
 
悔しさは容量オーバーになり、
 
いとも簡単に、
 
押しつぶされます。
 
「もうこのあたりでいいじゃないか。お前はよくやった方だ」と
 
囁く声が聞こえてきます。
 
でも思うんです。
 
その悔しさや絶望といった気持ちは
 
裏を返せば、
 
傾けた情熱のそっくりそのまま
 
綺麗に裏返しではないかと。
 
自分がいかに愛し抜き、
 
拙い人生を掛けて
 
傾けてきたなにか。
 
たとえ自分がどんなに役立たずで
 
どんなにダメだと感じたとしても、
 
努力したって到底超えられるようなものではないと
 
感じたとしても。
 
自分には胸を張って「好き」と言えるものがある。
 
全てを投げ出してでも、
 
夢中になれるものがある。
 
たとえ自分は、
 
野球に愛されなかったとしても
 
愛し抜いてやると決めた者にだけ
 
そこから本当に、本当の
 
野球人生が始まるような気がします。
 
悔しいっていうことは、
 
誰がなんと言おうと
 
それは素晴らしいことなのです。
 
絶望に似た諦めのその気持ちこそ
 
もしかすると自分を移動させてくれる
 
何かかもしれないのです。
 
その壁が高ければ高いほど
 
その壁が分厚ければ分厚いほど
 
人生は素晴らしいものになると思います。
 
しがみ付けるなにかがある人生は
 
たとえどんなに才能がなかったとしても
 
それだけで価値があると思います。
 
そんなことを考える時、
 
井上雄彦先生の「リアル」の1シーンを
 
僕はいつも思い出します。
 
「リアル」の主人公「野宮」は
 
小さな頃からバスケを愛し、
 
バスケに明け暮れ、
 
自分にはバスケしかない
 
これしかないんだと懸命に練習し、
 
様々な挫折や痛みを経験しながらも、
 
プロのトライアウトを受けます。
 
そこで浴びる圧倒的な洗礼。
 
プロの技術、スピード、テクニック。
 
努力家でバスケ好きで、
 
人生の全てをバスケに捧げてきた男、野宮
 
負けても負けても練習し、
 
ライバルを倒してきた野宮
 
そんな野宮がトライアウトで
 
プロを相手に圧倒的な完敗を屈した時のセリフ
 
「悔しくないって さみしいな」
 
 
何かを愛する者にとって
 
悔しくないっていうことは
 
その「愛するなにか」との
 
別れを意味するのです。
 
そのどうしようもない悔しさこそが、
 
実は自分を大きく
 
羽ばたかせてくれる
 
もっとも優れた栄養剤です。
 
それでも懸命に何かを愛し
 
頭を捻り、勝つ方法を考え抜く。
 
自分を見つめ直し、
 
自分を磨き上げるための
 
最大の原動力がこの
 
「悔しさ」という気持ちに
 
あると思います。
 
うまくいかないから辞める。
 
面白くないから辞める。
 
もちろん人生の選択は自由です。
 
誰の指図を受ける必要もありません。
 
でもそんな「悔しさ」に
 
負けそうになったとき、
 
ふと自分の心に胸を当てて
 
思いを巡らせてみるのも
 
いいかもしれません。
 
その一歩先に、
 
拓ける道があるかもしれないし、
 
ないかもしれない。
 
でも、そんなことはどうだっていいんです。
 
今その目の前の
 
高くそびえ立つ壁に立ち向かうことそのものが
 
人生は美しく彩るからです。
 
僕はいつも、
 
そうやって思い悩む選手たちに
 
掛ける言葉があります。
 
「よし。じゃあ、バットでも振るか!」
 

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