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敗れ去る若者たちへ


僕はありがたくも
 
野球という自分の好きな現場で、
 
仕事をさせて頂いている。
 
 
 
コーチングという仕事だ。
 
選手たちの技術、心、身体。
 
監督やコーチの皆様の戦術、
 
チーム育成における方針。
 
そんなサポートのお仕事だ。
 
 
 
そこにある全てが本気で、
 
全てが素晴らしくも残酷で、
 
だからこそ輝いている。
 
そんな鮮やかな世界だ。
 
 
 
勝負に真剣に向き合う若者を目の当たりにするとき、
 
僕はいつも痺れるように感動する。
 
勝負というものが、
 
人をここまで成長させるのかと
 
感動し、思わず涙をこぼしそうになる。
 
 
 
 
若者は全てを愛する野球に捧げ、
 
夢や栄光を掴むために
 
誰もいないグラウンドで、
 
今日もまた汗を流す。
 
 
 
 
でも勝負は残酷だ。
 
思い通りいかないことだらけだ。
 
想定通りに進むことなんて滅多にない。
 
思い描いた世界を実現できるのは
 
ほんのたったの一握りだ。
 
 
 
本気であればあるほど、圧倒的に。
 
目の前の絶望に打ちのめされる。
 
 
 
それでも彼らは
 
胸に抱く微かな光を頼りに、
 
今日も重たくなった身体に鞭を打つ。
 
 
 
そんな彼らを見るとき
 
絶望と希望は同じことだと知る。
 
 
 
 
絶望とは、
 
こんなはずじゃない
 
もっと上手くなりたいという
 
圧倒的な希望なのだと知る。
 
 
 
 
圧倒的な希望とは
 
絶望の顔をして
 
やってくるのだと知る。
 
 
 
 
そうやって立ち上がる若者たちを見て
 
僕は素直に誇らしく思う。
 
 
 
 
自らの中から湧き出るなにかに
 
人間が本気で向き合うとき
 
こんなに美しいものかと心が震える。
 
 
 
 
どんなに野球に愛されなくても
 
腐らず下を向かず
 
爽やかに駆けていく彼らを見て
 
僕はそれだけで
 
彼らのことが誇らしい。
 
 
 
 
勝負には白と黒はつきものだから
 
もちろんほとんどの場合に黒がつく。
 
でも、それでも、何度でも。
 
立ち向かおうとする者こそ
 
真の勝利者であるように思う。
 
 
 
そこには、勝敗を超えた喜びがある。
 
 
 
世間体や評判や
 
周りの目を度返しして
 
自らが切望する何かに真摯に立ち向かうとき
 
人は生きていると言えるのだと思う。
 
 
 
 
誰のせいにもせず、
 
人生の全ての責任を
 
自分の肩に背負うとき
 
チームの全ての命運を
 
その肩に背負うとき
 
私たちはもっとも輝き、
 
もっとも生きている。
 
 
 
 
だから勝負は楽しいんだ。
 
だから、人生は楽しいんだ。
 
 
 
 
いつか絶対に掴んでやろうぜ。
 
自分の中の勝利を。
 
自分の中の全ての勝利を。